Gentoo Linux で音を出力する
はじめに
Gentoo Linux で音を出力する方法について書きます。
Gentoo wiki の ALSA のページを参考にしました。
インストールの準備
カーネルの設定
まず、カーネルの設定でサウンドカードのサポートが有効になっていることを確認します。
システムに接続されているオーディオデバイスを表示するには、次のコマンドを実行します。
user $ lspci | grep -i audio
00:1f.3 Audio device: Intel Corporation Sunrise Point-LP HD Audio (rev 21)
ここでは、次のカーネルオプションが有効になっていることを確認しました。
SND_HDA_INTEL [=y]
SND_HDA_CODEC_CONEXANT [=y]
カーネルの設定を変更した場合は、カーネルをリビルドし、システムを再起動しておきます。
Portage の設定
次に、Portage の設定で ALSA のサポートが有効になっていることを確認します。
デスクトッププロファイルの場合は、ALSA のサポートがデフォルトで有効になっています。 したがって、デスクトッププロファイルを使用している場合は、Portage の設定を変更する必要はありません。
デスクトッププロファイル以外の場合は、ALSA のサポートが有効になっていません。
デスクトッププロファイルへ切り替える、または USE 変数に alsa USE フラグを設定することによって、ALSA のサポートを有効にします。
Portage の設定を変更した場合は、次のコマンドを実行して設定の変更をシステムに適用します。
root # emerge --ask --update --deep --changed-use @world
インストール
インストールの準備が完了したら、alsa-utils をインストールします。
このパッケージには、alsasound init スクリプトや alsamixer などが含まれています。
root # emerge --ask media-sound/alsa-utils
設定
インストールが完了したら、設定をおこないます。
まず、サウンドカードへのアクセス権限を持っていることを確認します。
user $ getfacl /dev/snd/controlC0 | grep <username>
user:<username>:rw-
サウンドカードへのアクセス権限を持っていない場合は、elogind などのログインデーモンを使用する、またはユーザーを audio グループに追加する必要があります。
次に、次回以降のシステム起動時に alsasound が自動的に起動されるように設定しておきます。
root # rc-update add alsasound boot
その後、rc-service コマンドを使用して alsasound を起動します。
root # rc-service alsasound start
alsamixer を起動し、ミュートの解除と音量の調整をします。
操作方法については、F1 キーを押すと表示されるヘルプを参照してください。
user $ alsamixer
最後に、speaker-test コマンドを使用して音の出力をテストします。
テストを終了するには、Ctrl + C を押します。
user $ speaker-test -t wav -c 2