SystemRescue を USB メモリにインストールする
SystemRescue について
はじめに SystemRescue の特徴を簡単に紹介します。
- 破損したシステムやデータを修復するために利用できる Linux ディストリビューション。
- 多くのユーティリティソフトウェアが付属している。
- CD/DVD または USB メモリにインストールして使用する。
という感じです。
現在は SystemRescue という名前ですが、バージョン 7.00 より前は SystemRescueCd という名前でした。 また、現在は Arch Linux をベースにしていますが、バージョン 6.0.0 より前は Gentoo Linux をベースにしていました。
インストールの準備
まずは次の要件をすべて満たす USB メモリを用意します。
- データがすべて削除されるので、重要なデータが含まれていないこと。
- 記憶容量が 2 GB 以上あること。
用意ができたら、次のページから .iso ファイルをダウンロードします。 あわせて .iso ファイルの署名を検証するために必要な .asc ファイルと公開鍵もダウンロードしておきます。
GNU Privacy Guard (GnuPG または GPG) を使用して、ダウンロードした .iso ファイルの署名を検証します。
user $ gpg --import gnupg-pubkey.pem
user $ gpg --verify systemrescue-x.y-amd64.iso.asc systemrescue-x.y-amd64.iso
GnuPG が使用できない場合は、チェックサムによる検証をおこないます。
user $ sha256sum --check systemrescue-x.y-amd64.iso.sha256
いずれかの方法で検証ができたら、インストールの準備が完了です。
インストール
インストールする方法はいくつかの選択肢がありますが、今回は dd を使用します。 そのほかの方法は次のページをご覧ください。
SystemRescue - Installing SystemRescue on a USB memory stick
dd を使用するときは細心の注意を払います。 もし誤ったデバイスを指定した場合は、データが破壊される可能性があります。
- 用意した USB メモリを接続します。
- USB メモリがマウントされている場合は、アンマウントしておきます。
lsblkコマンドを実行して、USB メモリのデバイス名を識別します。- dd を使用して .iso ファイルを USB メモリにコピーします。
root # dd if=systemrescue-x.y-amd64.iso of=/dev/sdx bs=128k
コマンドが正常終了したら、インストールの完了です。